Kamaseinu

虚構世界への逃避における善性、 或いは悪性についての空論



2018.03.18 発行 P40



●独歩の独白
日常における独歩と先生の診察のシーンですが、きっと今まで独歩にとっての一二三はストレスや不安の種になることがなかったので独歩って先生に一二三の話をしたことがなかったと思うんです。(ドラマCDの先生がそんなおもしろい友達いたの〜?ってなってたので)でも一二三が共通の知り合いになったことと、乱数が一二三に接触したことで独歩がそれに気づかずも一二三の持つ飴から、「はじめて訪れた一二三の日常であるホストクラブという堕落した世界」を思い出し、そこをストレスと感じ始め自分と一二三の善性に対する在り方の差異に苦悩してます。

●乱数、寂雷の邂逅
独歩の独白で独歩が『虚構=甘い飴』と口にしたことで先生すーぐ察して出向きます。
初音さんsideの話なので割愛。

●乱数と一二三の邂逅
『お互いがお互いに作用したことで、悪いほうのループをうんでしまう』ために、ここで乱数の飴が一二三に手渡されます。 初音さん「新宿の子に薬渡していい?」 余暇「いい。一二三はやったことある(語弊)から平気。でも独歩には飲ませちゃだめ。」

●独歩に家にいる一二三
乱数との接触により独歩の身を案じて仕事を休み独歩の家にくる一二三。(と、その一二三の行動がわからなくてちょっともやもやする独歩) 独歩と乱数に接触がないこと、家に酒をおかなくなったこと(=アルコールへの逃避を行っていないこと)に気をよくする一二三。新宿のDFとして乱数の飴のことについては知っていたので、自分で処理する一二三。

ホストクラブで働く一二三をみたこと、一二三が持っている自分にはくれない謎の飴のことで、一二三しか懇意にしている人間がいない独歩に、あらゆる不安がよみがえります。現実の一二三と、独歩のリアルと、独歩の生きるゲンジツと、嫌いにならなくていい夢と地続きのげんぢつ。それを全肯定する一二三と、一二三を全(善)肯定したいのに一二三の思想は肯定できない独歩。

…ということでした。一緒にかいてくれた初音さんとは長い付き合いなので合同誌やるぞ!となってから(ていうかなる前から)乱寂とどひふどのつながりとか差とかについて頻繁にラップバトルすることができて、とても楽しかったしためになりました。かなりわがまま言って「構成はこーする」「装丁はこーする」と、特にガワに関することはだいたいやらせてもらえたのですがたくさん相談乗ってくれてありがとう…ありがとうな。

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